2024年3月の記事一覧

3月1日(金) 「震災を考える日」の取組を通して

 今日は、「震災を考える日」として色々な活動に取り組みました。今日の昼食は、縦割り班でおにぎりを作って食べることにしました。各班に5合の米と2Lの水2本を渡しました。米は5年生が収穫したものを使いました。断水した場合を想定し、限られた水で洗米から食器洗いまでを行います。朝6年生が米を洗い、3校時に5年生が炊飯しました。責任重大な5年生、時計と火加減をにらめっこしながら、どの班も上手に炊けました。

 教室に運び、おにぎり作りです。班員みんなで仕事を分担して作りました。塩むすびにしましたが、塩は能登半島地震の被災地、石川県珠洲市の伝統的な「揚げ浜式」製塩で作られた塩を使用しました。とてもおいしい塩です。高学年が、下の学年の子におにぎりを分けてあげる優しさも見られました。最後の片付けも、ペットボトル1本の水を工夫して使い、鍋を洗いました。

 レクタイムには、休み時間中に地震が起こった想定での避難訓練を行いました。「落ちてこない」「倒れない」「移動してこない」場所で「まず低く」「頭を守り」「動かない」姿勢を取ります。その後、放送で指示された場所へ移動します。自分で身を守り、自分で考えて行動することを練習しました。

 4校時には、6年生の震災学習発表会を行った後、岩手大学 地域防災研究センター 福留邦洋教授による「復興について考えよう」と題した講話を聴きました。6年生は東日本大震災について調べたことを低学年にも分かりやすくまとめ、伝えることができました。

 講話では、内陸地震で避難所になった本寺小学校では地域のつながりがあったことや、復興には見える復興(家や道路)と見えない復興(気持ちや心の中)があり、お祭りなど心のよりどころになるものや地域のつながりが、気持ちの復興につながることなどをお話しいただきました。

 内容が盛りだくさんの「震災を考える日」でした。学んだことはすべて大事なことでした。全部はすぐには身につかなくても、6年間この日の学びを積み重ねていくことで、子ども達自身の未来に生かすことができると信じています。